平成25年8月29日 13:00~ リハビリテーション科就職説明会を行いました。
今年度就職説明会には、例年同様多数のご参加を頂きました。
今年は回復期リハビリテーション病棟60床増床を迎え、更に膨らむ患者様への熱い思いを伝えました。
特に参加者からの質問が多く、注目されていた内容についてご紹介します。
●理学療法部門
<訓練の進め方について>
理学療法部門では、スタッフは3人1チームというチーム制を導入し、完全担当制の欠点を考慮したスタッフ同士のディスカッションを顔を合わせればいつも行えるようなシステムです。訓練については、入院・外来関係なく、患者様が納得がいくまで一緒に悩み考えながら、医師と相談し進めています。
●作業療法部門
<自動車運転支援>
当院では愛知県内病院では導入初!と言われる「ドライブシミュレーター」を使って車運転へ向けての細かな評価(危険予測や運転技能など)、説明、訓練を進めております。更に、その情報を自動車学校と連携して、自動車学校場内や路上の実際の運転評価へとつなげております。
病前に車の運転をしていた方にとって、一言で「車運転しちゃだめ」と言われても、「なぜ?」という気持ちだけが残ってしまいます。今は、どんな機能が落ちているのか、どんな危険性があるのかをわかりやすく医師、作業療法士が説明します。
<就労支援>
病前の職場へ訪問して、実際の職場環境や仕事内容の評価、確認を進めております。
それと同時に現在の障害の評価結果について企業側へ説明をおこない、その方が安心して仕事復帰できるよう支援しております。
<小児リハビリテーション>
子供の発達を通して、遊びや運動が苦手だったり、生活の中で動作がうまくできなかったりなど、お母さんからの相談への対応を行っております。
また学校や保育園での活動がうまくできないお子様には、作業療法士が学校や保育園へ出向き、環境の確認を行う事もあります。学校の先生や保育士による訓練見学もお受けしています。
豊川市内でも小児リハビリテーションを進めている病院が少ない中、小児施設での豊富な経験をもつ作業療法士が、わかりやすくお母さんへ説明します。
●言語聴覚療法部門
<伝えたい、食べたいという気持ちを大切に>
病院スタッフが「~したいですか?」と何でも聞いて確認してくれる事や、いつも「食べさせられる」といった受け身の毎日では、自分で話す必要がなくなってしまい、何が食べたいという意欲も薄れてきます。自分が~したいという観点から、どうすれば近づけるか悩みながら訓練を進めています。
●音楽療法部門
<音楽をより能動的に導入を>
音楽を「聞かされる」のでなく、訓練に能動的に取り入れています。他療法と併用する事で相乗効果も得ています。また、音楽療法を活動性向上のきっかけにできるよう進めています。
●院長より一言
当院では、患者様へ漠然と「手足が動くようにしたい」を目標にしません。
「~をしたいから手足を動かすんだ」「~ができるようになりたいから頑張るんだ」との思いでリハビリテーションを進めています。